メンタルの強さ問われる時。

特撮
02 /19 2017
 ぼちぼち空気にも春の気配が紛れ込んできたかな?
 これが季節の推移なのか、ただの気まぐれなのかはわからないけれど。

 そんな、雨水を過ぎた日曜日。
 恒例・ヒーロータイムレビュウ。


 『宇宙戦隊キュウレンジャー』。新メンバー加入とともに世界観の構図をざっくりと解説。ほぼ全宇宙を支配とか歴代でも最大規模の敵だわね。今後恐らく舞台は地球になると思うのだが、こんな規模の敵相手にどうやって拠点を地球に限定するつもりなのやら。そしてつくづくラッキーは剛運なんじゃなく単に物事の捉え方が無闇とポジティブなだけなんだと再認識。一見能天気おバカなだけに思えるけど、「仲間」という概念を簡潔かつ端的に言い表して見せる等なかなかに侮れない。ああいう境地に至るまで結構色々あった奴なんじゃないかな、とは思えた。あと今回何気に注目株は蛇遣い座の無感情星人ナーガ。種族として捨て去ってしまった感情を取り戻したいと願うのはなぜなのか、そして今後感情を獲得して変わってゆくのか。恐らくは計算高く利用してるつもりだったろうバランスは彼が変えたのだろう。その辺にも注目。


 『仮面ライダーエグゼイド』。遂に自分がゲーム病だと知ってしまった永夢。だが状況から見てバグスターとして後付けになったのは人を救う医師を志す大人しい研修医としての人格のほうなのは明らか。そして本来の享楽的なゲーマーとしての人格共々消滅しなかったということはその二つが断ちがたく結びついているということなのだろう。それまでの症例とは明らかに異なる最初の感染者。とりあえずはその相反する二つの人格が折り合いをつけることが、この2クール目のテーマなんだろうね。そして、その患者を思い遣る研修医の人格に絆されつつある飛彩にとっても、それをただの病巣と割り切ることはきっと為し難くなってゆくのだろうね。

幸運のお星様。

特撮
02 /12 2017
 かの偉大なヒーローメーカー、石ノ森章太郎氏が生み出したフォーマットを引き継いで早幾年。
 日本特撮界に確固たるジャンルを打ち立てているスーパー戦隊シリーズも新たな節目を超えて41作目。
 『宇宙戦隊キュウレンジャー』本日より放映開始。
 それを含めて、今週の特撮ヒーローレビュウ。


 で。『キュウレンジャー』である。デフォルトで9人構成、宇宙を股にかける戦隊とやたらとスケール感マシマシの意欲作。敵はすでに全宇宙を制圧している宇宙幕府(帝国とかじゃないのがミソなのか?)、それに対抗するレジスタンス的存在としての戦隊というフォーマットはちょっとスターウォーズ意識してるかねぇ。ロボや人外系混じりな当たりも含めて。主人公はまた超前向きおバカ系レッド。実際は言うほど幸運なわけでもないんだけど何でもともかくポジティブに捉えて道を切り開き、本当の幸運を自分で引き寄せるタイプの模様。とにかく主人公登場からロボ合体まで一気に見せるいつもの戦隊第1話。有無を言わさず勢いだけで押し切る強引さは嫌いじゃない。多分9人そろったあたりで地球に辿り着いていつもの小ぢんまりした作りになるんだろうけれど、地球もすでに制圧されているというのは人外混じりでも受け入れられる下地になってるとも思える。さてさて。これから1年どう展開してゆくのか。


 一方の『仮面ライダーエグゼイド』。何かゾンビ社長の小物化が留まるところを知らない。遂に自分を神とか言い出しちゃった。自身を死なないチートキャラに仕立て、すべてをコマ呼ばわりして親の総取りを目論むイカサマさ加減はゲーム自体をも冒涜するものであり、遂にパラドも愛想を尽かす。どうもラスボスの器でもなくこのクールで消えそうね。その後の展開は分からなくなるけど。そんな社長の逆ギレにより永夢の秘密が暴露され、主人公消失の危機に。何のかんので彼を気遣う飛彩と大我を巻き込みお話はちょいと欝々としてきた。

希望見つめてる、少年の心。

特撮
02 /05 2017
 日本特撮界に燦然と輝くロングシリーズ。
 時代とともに移ろいながらも、人と人との繋がりを歌い上げ続けて早40作目。

 奇抜さはないものの堅実で丁寧な作風で好評を得た『動物戦隊ジュウオウジャー』も今回が最終回。
 それを含め、今週の特撮レビュウ。


 その『ジュウオウジャー』である。戦隊の敵が示すものとは他者との繋がりを否定する意志。その慣例に従い明かされたジニスの本性とは、実際は下等な宇宙生物から構成されているという強烈な劣等感であった。他者への妬み、嫉み、憎悪が自分以外全てを嘲弄し蹂躙する傲岸さ尊大さの根源となっていたという。人間の持つ我執の中でも最も暗くおぞましい側面のカリカチュアとも言うべきか。それはすべての生命が繋がっていることを肌で実感したジュウオウジャーたちに対しては完全なアンチテーゼ。どんなに強大な力を持っていてもそんなしみったれた根性の輩に戦隊ヒーローが負けるはずもなく、順当にゲームマスター気取りの元下等生物は吹き飛ばされたのだった。
 そしてそんな外宇宙からの脅威など実はもののついで、ただの切っ掛けでしかなかったという恐るべき最終回となった。あれ宇宙から侵略者が来るなんてのよりよほど大ごとなんじゃねぇの。かくして分断されてきた二つの世界は一つになり、地球にはほぼなし崩しに新時代が訪れる。大変な混乱はあるだろう。その道もまだまだ平坦には程遠いだろう。だが。ひとりの人間と4人のジューマンが作った小さな小さな群れは、やがて地球一つをひっくるめた大きな群れへと推移してゆく。そんな希望に満ち溢れた、素晴らしい最終回だったと思う。
 残念ながら自然や動物を人間が追いやっていることは否めない現実世界。だが。誰でも動物と話したり仲良くなったりしたいと一度は思うはず。そんな願望を異種族ジューマンとの関わりになぞらえ、他者との関わりにポジティブになることを問いかける。『動物戦隊ジュウオウジャー』とはきっとそんな作品。ありきたりの大団円だとは思うのだが、見ていて何故か泣きそうになったのは年を取ったからなんだろうかね。

 一方の『仮面ライダーエグゼイド』である。こちらは一見ギャグテイストながらお話の根幹にかかわる重要なエピソードであった。友好的怪人の出現はコメディリリーフになりがちだが、そもバグスターの出自とは何か。ゲームのキャラクターをモデルにした怪人。ゲームのキャラクターとはエネミーであるものを含め「人を楽しませる」存在。それが、ある意味バグスターと共存した永夢のあり方とも関わってくる。ゲームマスターの総取りを目論む壇社長の目指すものは実はゲームですらない。それはおそらく、無邪気にゲームを楽しもうとするだけのパラドの叛逆フラグにも。こちらもなかなか、先が見えなくなってきた。

ゲームの終わり。

特撮
01 /29 2017
 1月去ぬとはよく言ったもので早くも今年ひと月終わろうとしている。
 前2週が雪の始まりだった分寒さは緩んだ感じだが。

 そんなわけで1月最後の日曜日。
 恒例・ヒーロータイムレビュウ。


 『動物戦隊ジュウオウジャー』。手持ちのプレイヤーチームを使い果たしたデスガリアン、最後っ屁を放つの段。風切親子とバドの確執を最後まで引っ張った分、何か押した展開になってしまっているのは否めないかな。ともあれ。大きなレベルでも小さなレベルでも「すべての生命は繋がっている」ことを認識した王者たち、世界を守るために閉じるのではなく開かれた未来へと進むためにジニス最後の遊戯に立ち向かう。本当に、ちょっと構成的に惜しい感じがするラスト前。あのナリアさえもののついでのような倒され方にしてしまうとは。若干の切なさを残したまま、繋がりの物語次回終幕。

 『仮面ライダーエグゼイド』。突然現れ永夢に激しい敵愾心を示した少女ニコがただの逆ギレ少女だったことにがっかり。とりあえずの手段が大我をけしかけることだったり、恨みの大本であるゲームの勝ち負けが命がけみたいな深刻なモチベーションでもなかったりするあたりも色々とはた迷惑なだけだというがっかりさ加減。それでも今後も何かと絡んでくるんだろうなあのウザ子。大我もなんやかんやでほっとけなさそうだし。だがまぁ、飛彩も大我も少しずつ永夢に対する接し方が変わってきた感じ。飛彩にとっては多分初めて「がっつりと関わった患者」ということになるんだろうし。大我の態度も大分ツンデレ成分が増してきたようにも。当の永夢は相変わらずのお人好しバカでしかないというバイアスの足りなさ加減にもちょっとイライラする。社長とパラドも協調してるとは言い難い一方3人の医師に共通見解が出てきたのはいいことだと思うが、何か色々ともどかしい番組だな。

真実はいつだって残酷。

特撮
01 /22 2017
 先週に引き続き冷え込んでまいりましたねぇ。
 冬らしいのはいいことかもだが、また積雪があるのは勘弁願いたいところ。

 そんな週に一度のお楽しみ。
 日曜恒例・特撮レビュウである。


 『動物戦隊ジュウオウジャー』。実は世代を超えた因縁があったアザルドとの決着と並行して、風切親子とバドの関係がようやく明かされた回。まぁ大体予想通りの経緯ではあったわけだが。ジューランドからも人間界からもつま弾きにされたバドにとって唯一の世界とのつながりが風切親子となったこと、そして15年もの間手前勝手な思い込みに縛られてきた大和の心境如何ばかりかというか。考えてみれば風切父とバドの出会いが、地球を守るジュウオウジャーという群れが生まれる切っ掛けになったと言っても過言ではないんだよね。全ての生命は必ずどこかで繋がっている。彼ら3人を貫くその一つの想いがきっと、物語の最後の契機となるのだろうね。


 『仮面ライダーエグゼイド』は新展開開始。ここに来て劇場版と絡めてきたか。ちょいと唐突感は否めないかな。ともかく6年の長患いになっている永夢のゲーム病。つまりあれか。彼のバグスターはほぼ彼と一体化してて共存状態にあるということなのか。本来の彼はゲームをしている際の一人称俺のほうで普段はバグスターに抑えられてるということか。こういうパターンは自前の抗体に変わっているというのがこの手のウィルスもの(?)のお約束だったりもするのだがさてこの場合は。何にせよ、彼を中心にプレイヤーたちの人間関係にも微妙に変化が生じてきたようで。ここに来てニューチャレンジャー投入は絶妙のタイミングなのだろうね。

A.V.S.&ドラティア

 脳味噌無駄遣い道を探求する共謀者たち・一退役兵とドラティアが関西辺境から世界を睥睨しつつ発信するためにならないブログ。

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