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共謀空間FC

2007.10.18 Thu

 ―そうか。もう丸3年になるんだな。

 兵庫県T市を水没させ、京都府M市でやはり沈んだバスの屋根の上で乗客が夜を明かしたあの2004年の台風23号から。

 あれは強烈な台風であると同時に、それまで我にとってはTVニュースの中の存在でしかなかった「被災者」にさせられた出来事でもあった。
 ―まぁ、職場から家に帰れなくなっただけだけどね。道筋の病院の待合室で夜明かしした程度で被災なんていうもんじゃないな。

 その帰り道はなかなかにスペクタクルで、正直目を疑うような情景にも出くわした。道端の少し高い所にあった家が丸ごと滑り落ちて道を塞いでいる。強風で看板が剥がれ飛び、電線がぶち切れて火花をあげる。頭の上を何だか良く分らないでっかいものが飛んでいく。
 通い慣れた道路が冠水し、しかもひたひたと水嵩を増してゆく様に相当の恐怖感を覚えたものだ。
 職場とは川一つを隔てているのだが。川が渡れない、ということ一つだけでも人間は何と非力なんだろうとさえ思ってしまったのだった。

 もう2度とあんな目にはあいたくないものだが。気候変動で年々台風は強大化の傾向にあるらしいしなぁ。むぅ。
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