共謀空間FC

一度主観を手放してみろよ。世界が見えてくるかも知れんよ。

希望見つめてる、少年の心。

 日本特撮界に燦然と輝くロングシリーズ。
 時代とともに移ろいながらも、人と人との繋がりを歌い上げ続けて早40作目。

 奇抜さはないものの堅実で丁寧な作風で好評を得た『動物戦隊ジュウオウジャー』も今回が最終回。
 それを含め、今週の特撮レビュウ。


 その『ジュウオウジャー』である。戦隊の敵が示すものとは他者との繋がりを否定する意志。その慣例に従い明かされたジニスの本性とは、実際は下等な宇宙生物から構成されているという強烈な劣等感であった。他者への妬み、嫉み、憎悪が自分以外全てを嘲弄し蹂躙する傲岸さ尊大さの根源となっていたという。人間の持つ我執の中でも最も暗くおぞましい側面のカリカチュアとも言うべきか。それはすべての生命が繋がっていることを肌で実感したジュウオウジャーたちに対しては完全なアンチテーゼ。どんなに強大な力を持っていてもそんなしみったれた根性の輩に戦隊ヒーローが負けるはずもなく、順当にゲームマスター気取りの元下等生物は吹き飛ばされたのだった。
 そしてそんな外宇宙からの脅威など実はもののついで、ただの切っ掛けでしかなかったという恐るべき最終回となった。あれ宇宙から侵略者が来るなんてのよりよほど大ごとなんじゃねぇの。かくして分断されてきた二つの世界は一つになり、地球にはほぼなし崩しに新時代が訪れる。大変な混乱はあるだろう。その道もまだまだ平坦には程遠いだろう。だが。ひとりの人間と4人のジューマンが作った小さな小さな群れは、やがて地球一つをひっくるめた大きな群れへと推移してゆく。そんな希望に満ち溢れた、素晴らしい最終回だったと思う。
 残念ながら自然や動物を人間が追いやっていることは否めない現実世界。だが。誰でも動物と話したり仲良くなったりしたいと一度は思うはず。そんな願望を異種族ジューマンとの関わりになぞらえ、他者との関わりにポジティブになることを問いかける。『動物戦隊ジュウオウジャー』とはきっとそんな作品。ありきたりの大団円だとは思うのだが、見ていて何故か泣きそうになったのは年を取ったからなんだろうかね。

 一方の『仮面ライダーエグゼイド』である。こちらは一見ギャグテイストながらお話の根幹にかかわる重要なエピソードであった。友好的怪人の出現はコメディリリーフになりがちだが、そもバグスターの出自とは何か。ゲームのキャラクターをモデルにした怪人。ゲームのキャラクターとはエネミーであるものを含め「人を楽しませる」存在。それが、ある意味バグスターと共存した永夢のあり方とも関わってくる。ゲームマスターの総取りを目論む壇社長の目指すものは実はゲームですらない。それはおそらく、無邪気にゲームを楽しもうとするだけのパラドの叛逆フラグにも。こちらもなかなか、先が見えなくなってきた。
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