ネオモラトリアム。

 元旦に続く1年で2番目の国民の休日。成人の日である。

 かつては小正月と言われる松明前日、1月15日に固定されていたこの休日。
 その年数えで元服する青年がそのための儀式を行う日だったという。前髪を落とすというやつね。


 さて。
 毎年ちょうどこの日に放映されていた、『青年の主張』という番組をご記憶だろうか。

 …いまやそれを元ネタにした某アイドルグループ番組の看板コーナーですら過去のものになっているわけだが。


 全国から集められた青少年の代表が、それまで歩んできた道、そしてこれから歩いてゆこうとする未来について一席ぶつというまぁ演説番組である。子供の頃は親にこれを見ることを強要され、正直退屈な思いをしていた。要するにそういう番組。
 若い者が未来に対し夢や希望を持つことが当たり前とされてきた時代の、ポジティヴジャパニーズを代表するような、成人の日には相応しい番組だった。


 ……それがとうの昔に廃れてしまったというのが。
 今の若者を取り巻く環境の現実を表しているというか何と言うべきか。

 若い者なんてのは未来に何の期待もせず刹那を享楽的に生きるのが主で、
 夢や希望を持つっていうのは年寄りが若者に見る願望でしかない。他ならぬ自分らの世代が若者が夢を見られるような環境を作らねばならんってことを棚に上げて。
 何だかそういう風潮が、蔓延してるからこそその手の番組は絶滅したというか。単なる偏見かねぇ。

 今の世にも未来に夢や希望を抱く若者はそりゃまだまだいるだろうけれど。
 そんな彼らを珍獣かなにかみたいに見る姿勢が、持たれていないかね。
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