未だ探究の途中。

 仮初にも理数系に身を置いていた立場として、
 世界に理論的に動いていないものなどひとつもないと考えている。


 単純微細なものから複雑極大なものまで。
 ありとあらゆる現象、作用は成文と数式で表せる。


 -ただし。
 人間まだまだ観測も思考も未成熟なものだから、
 理論で書き表せるものなど恐らくは一握りにも満たないのだろう。

 「極端に進みすぎた科学技術は魔法と区別が付かない」と言われるが、
 「極端に複雑に入り組んだ理論は神の御業と区別が付かない」というのも逆説的に成り立つのだ。

 こういう場合人間は、
 「理論」より「統計」のほうに頼らざるを得ない。

 一般的に用いられている医薬品のほとんどが「何故効くのかわかっていない」という事実を御存知だろうか。
 治験という実験を積み重ねた結果一定以上の効果が期待できると判断されたから、使われているに過ぎないのだ。

 最初に経験則の蓄積ありき。
 理論は後から付いてくればいい。いや、そうせざるを得ない。
 世の中はそういう暫定論でそのほとんどが動いているのが実情なのだ。

 ―だからこそ。
 理論立てて世界の仕組みを解き明かしてゆくと言う、人間ならではの生き方が出来るわけで。
 他の生き物と違い過去と未来に想いを巡らせうる人間と言う存在の、それが真骨頂と言えるのかも知れない。

 日本の頭脳のノーベル賞受賞に沸く中漠然と思う事。今日は以上。
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