テレ朝系の深夜バラエティに
『ナニコレ珍百景』 というのがあることをご存知の方も多かろう。
まぁ要するに全国各地の「街で見かけたヘンなモノ」をあげつらう番組だ。なぁんだ、「VOW」じゃんってツッコミは無しですかそうですか。
紹介されるものは全国的に見れば確かにヘンなモノかなぁ、という気はするが、
その地元の人にとってはヘンでも何でもない日常風景なのがミソといえばミソかな。おかしいことはおかしいが、その辺を考えるとちょっぴり心が温かくなるような、そんな番組。
例えば。
先週の放送では兵庫県北部に存在する「餘部大鉄橋」が紹介されていた。
日本海に面した谷間の小さな集落を一跨ぎにするような、山陰本線の巨大な鉄橋である。
赤い鉄骨で組み上げられたその威容は、初めて見る人なら圧倒されること間違い無しの迫力だ。
でもね。
この鉄橋、実は個人的に思い入れ深いのよ。
我が在所である関西北部辺境から山陰中国地方に行く際は必ず通る鉄橋。
まだ小さい頃始めて通った際は、本気で列車が空を飛んでるとさえ思ったもんだ。
その後、その地方の大学に進学してからは、何度この鉄橋を往復したことか。
それほどに慣れ親しんだものが、
「珍しい光景」として紹介されるのはちょっと違和感だったりもするんだよね。別に不快なわけでもないけど。
百年近い歴史を刻み、一度は強風で列車が落下すると言う大惨事が発生したりもした餘部大鉄橋だが。
やはり老朽化には勝てず。近々コンクリートの新たな橋を架けて取り壊すのだとか。
詮無きとはいえやっぱり寂しいなぁ。久しぶりにまた見に行きたいよ。
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