ごじゅらす かくごしろ。

玩具/ゾイド
08 /21 2013
 ついに。ついに。
 
 『ZOIDS』というカテゴリの代名詞と言うべきあいつが、コトブキヤのHMMとして登場する。




 
ZOIDS RZ-001 ゴジュラス 【数量限定生産品】 (1/72スケール プラスチックキット)ZOIDS RZ-001 ゴジュラス 【数量限定生産品】 (1/72スケール プラスチックキット)
(2013/12/31)
壽屋

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 ―値段を目にした僕は、
 そっとページを閉じたのだった・・・・・・・・・



 さて。
 『ZOIDS』を代表する機体として古参のファンから圧倒的な人気を得ているらしいゴジュラスであるが。
 そこそこのZOIDS好きである儂はこいつには何の思い入れも無い
 アジトの格納庫にも終ぞこいつが搬入されたことはなかったのだ。


 だが、今回のHMM化を機に、
 ちょっとゴジュラスがどういう機械獣なのか、考察してみたいと思う。
 ―主に帝国軍の観点から。


 前述したとおり儂のところにはゴジュラスの実物が無いので、
 「ゴジュラス画像の無いゴジュラス記事」という妙なものになっているが、御了承いただきたい。


 また、「ゴジュラス大好き!」って人は読まないほうがいいかも知れない

 以上を踏まえて、以下「今日の機獣」番外編。







 IMGP1736_20130821225946658.jpg
 ゼネバス帝国軍装甲師団の主力機、レッドホーン。
 言わずと知れた帝国軍初期の名機であり、当時このクラスのゾイドとしては両軍通じて最も量産配備された重戦闘機械獣。
 その全身をくまなく重装甲と多数の火器で覆ったこの「動く要塞」は、小型ゾイドを主力としていた当時のヘリック共和国軍にとっては最大の脅威であり、まさしく戦場に立ち塞がり押し迫る死の壁そのものだった。

 そして、この機体に対し唯一絶対的に対抗しえた共和国軍の切り札こそが、ゴジュラスだったのだ。


 ―少なくとも現代地球人の戦術思想から考えると、ゴジュラスは決して優れた兵器ではない。
 
 屹立する鈍重な巨体は戦場ではいい的であり、加えてパイロットを選ぶ劣悪な操縦性。
 圧倒的なパワーによる格闘性能こそ随一ではあったものの、「両軍の代表による決闘により戦闘の趨勢が決まる」という前時代的にも程があるシチュエーションくらいでしか役に立たない、ウスノロのデカブツ。

 ―だが、前述する帝国軍のレッドホーンに対しては、圧倒的な相性の良さを発揮してほぼ絶対的なイニシアティヴを得ていたのだ。

 敵の最大の脅威を取り除いてくれる、共和国軍の守り神。
 格好の標的である巨体は、逆に言うと敵の攻撃を一身に受けて味方の損害を抑えてくれるということ。
 パイロットを選ぶ操縦性も、「選ばれた者だけが乗りこなすことが出来る」という宣伝性に繋がる。
 やがて味方兵士の士気を高め、敵の戦意を挫くようになったゴジュラスは、共和国軍の精神的支柱として象徴化されてゆくに至ったのである。


 一方のゼネバス帝国軍は、この戦場の英雄騎を真正面からねじ伏せることで共和国軍の戦意をへし折る必要に迫られた。
 その思想を出発点として開発されたのが、
 IMGP1735_201308212259446ba.jpg
 他ならぬアイアンコングである。
 「ゴジュラスに対し真っ向から戦える」事を念頭に置かれたアイアンコングは、しかし英雄性を押し出したゴジュラスとは真逆に「兵器としての完成度を極限まで追求する」ことでゴジュラスと同じレベルまで引き上げられた機体となった。
 操縦士と砲手を分断した複座機にすることで操縦性も格段に高め、加えてあらゆる地形、天候などの条件に対応可能で、砲撃と格闘どちらでも対応可能な万能性。
 正直ゴジュラスとは比べものにならないほどの完成度を実現したアイアンコングは、現実にゴジュラスと言う「英雄」を度々地に這わす現実的な「戦力」として戦場に現れたのである。


 やがて。
 帝国軍は、惑星Ziにおける戦術概念を一変させる機械獣を完成させる。
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 サーベルタイガーである。
 時速200kmという、当時このクラスのゾイドとしては常識外れの戦闘速度を叩き出す、戦場の暴風。
 文字通り目にも留まらぬ速度でもって敵陣を席巻するこの機体の登場は、ゴジュラスを完全な時代遅れの機体に追いやってしまう。
 総合的な戦力はゴジュラスのほうが上であるとはいえ。いくらゴジュラスが頑張って見たところで、サーベルタイガーは極端に言えば鈍重なゴジュラスの存在を「無視」して、瞬く間にその他の戦力を刈り取ってしまうことを可能としたのだ。

 その後高速化の一途をたどる惑星Ziの戦場において、ゴジュラスの持っていた「共和国軍の守護神・英雄」という性格ですら、
 このサーベルタイガーと同等以上の機動で以って迎撃が可能なシールドライガーに推移してゆくことになるのだ。



 ―かくのごとく考えていくと。
 ゴジュラスとは結局、『ZOIDS』というカテゴリが本来持っていた「子供向けホビー」という側面を代表していたということではないだろうか。
 現実的な兵器の延長ではなく、あくまでもスーパーロボット的なヒロイック性こそゴジュラスの本領。それを架空の戦場に組み込んだもの。

 その後、大異変後にもいち早く復活を遂げ、
 共和国軍回天の機には必ずその名前とスタイルを継承した機体が登場するのも、
 ゴジュラスの英雄性がどれほど共和国臣民に根付いているのかを表しているのではないだろうか。
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コメント

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No title

ゴジュラス…最も好きなゾイドです。
しかし最初期の最強ゾイドであったため、デスザウラーに完全敗北したのを皮切りに体の良い噛ませ犬と化し、新型が旧型相手に無双するというゾイドの方向性を決定付けた機体でもあります。
最高速度こそ遅いものの、機敏で接近した高速ゾイドを捉える事は出来ます。しかしひたすら逃げ回られれば接近する事すら出来ない…
生命力が強く初期のバトストでは満身創痍になりながらも何度も一騎当千の働きをしました。しかし完全上位機種デスザウラーには抗する事も撤退する事もままならずただ破壊されていくだけ…

もう少し描き様があったのではないかと…思ってしまいますね。



キングゴジュラスの時もゴジュラスギガの時も思いましたが、バッタもんにゴジュラスの名前だけ付けてお茶を濁すのは止めてほしいですねぇ…そんなにゴジュラスに拘るなら最初から噛ませ犬にするべきでは無いし、ダークホーンみたいに改良で劇的に強くしてほしいものです。

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