終末思想、と言われる考え方がある。
人間は「死」という概念を発見し、それに即した精神文化を形成してきた生き物。
その「死」を、個人では無く人類全体に当てはめた考え方と言うことが出来るかも知れない。
―それと関係するのかしないのか。
人は「未来を悲観する」のが好きなのだ、という説がある。
近い将来訪れる大破局により人類全体が滅亡の淵に突き落とされる、という考えが、
定期的に現れるのはそのためだと言うのだ。
黙示録の預言然り。
20世紀にまことしやかに囁かれた某フランスの予言者の言葉然り。
最近時折話題に上がる南米の暦の終わり然り。
人はどこかで「未来が薔薇色なんて虫のいいことがあるわけない」と思い込み、未来に期待感を持たないことで逆に今現代の自身を正当化しようとする部分が、あるのかもしれない。
先日も書いたが。
人は他者を一方的に害する事に強い快感を覚える性質を持つ生き物である。
一方で、社会を形成する上で発生してきた倫理観念により、
そういう性質はとんでもなく下衆であるとする価値観も併せ持つようになってきた。
そんな下衆で恥の多い生き方をしている種族に、
明るい未来など待っているわけが無い。
人とは。どこかにそういう意識を抱いて今現在を生きているのかもしれない。
―人が、自分たちを簡単に自滅させてしまう手段を得たことを世界的に知らしめた日から67年後に取りとめも無く思うこと。今日は以上。
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