奇蹟の骨格。

 ―先週に引き続き『シゴフミ』の話でもしてみる。在所では火曜深夜放映。どれもこれも遅めだなぁ。


 この作品実は小説原作というわけではなくメディアミックス企画らしい。小説書いてる人ともまた別に原作者がいて、メディア展開してゆくような。骨子は同じでも各メディアで雰囲気が変わってくるのもまぁ当然か。

 さて。1話2話を見る限り。このアニメ版はかの『地獄少女』とかなり似通ったプロットを持っていることに気付く。小説版が基本的に「残された者の生命との対面」をしみじみと描いているのに対し、「純粋な最期の願いに直面した者の葛藤」を見せ付けているというか。地獄少女閻魔あいが運ぶのが「生者の怨念」であるのに対し、シゴフミ配達人文伽が運ぶのは「死者の未練」。どちらも死を契機とした人と人との間に生じる奇蹟の形ではある。前者のもたらすのは人外の存在による劫罰と破滅。だが後者がもたらすのは受け取る者自身の「純粋な想い」。アニメ版第1のEPにおいてはそれは結局悲劇にしかならなかったわけだけど。
 小説版では時々出てくる「死者が手紙を書く描写」がアニメ版では現れず、ただシゴフミだけが届けられるという描き方もいい。我々に見えるのはあくまでも「生者の世界」だけ。彼岸からの一方的な「通信」を受け取る側のみ。それが小説版より強くシゴフミの重みを表現しているようにも思える。
 
 これは今期楽しみというわけでは無いが見入ってしまう1本になりそうだ。白でも黒でもない中間くらいのAliプロ主題歌も良好。

 
 ・・・引き合いに出した『地獄少女』だが、なにやら3期が決定したとか。「閻魔あい」には2期で決着がついてるはずだがさて。―まぁ地獄通信制度そのものは継続中みたいではあるけど。
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