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境界線の取扱。

 これから少し不謹慎に思われるかも知れぬ話をする。
 デリケートでセンシティヴな話題には違いないが、偽らざるところをぶちまけたい。




 先の豪雨災害から一週間が経とうとしている。
 対岸の出来事どころではなく自分自身程度の差はあれ当事者でもある大災害。
 日を追うごとに明らかになってゆく被害の甚大さに言葉もないこの頃ではあるが。


 いつからだろう。
 こういった災害や事故、事件の報道において「心肺停止状態」って言葉を頻繁に耳にするようになったのは。


 まぁ扱いとしては分かる。
 然るべき筋の認定が出るまでは、「死亡」という扱いには出来ないということ。
 死亡診断が出るまでは、たとえ頭が取れていても体が半分になっていても「心肺停止状態」なんだろう。

 何というかね。
 人の生き死にすらも事務的処理次第で決まっているようでちょっと薄ら寒いのよ。
 死亡届が無ければ布団の中でミイラ化してても「生きている」扱いになるのと本質的には変わらない気がして。

 書類上の扱いと現実が乖離しているというのは現代社会においてまま見られる現象なのかも知れないが、
 やはり影法師ばかりが蠢いてるようでどうにも不気味さを禁じ得ないんだよね。
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